空気圧を利用した部分荷重トレッドミル歩行が消費エネルギーに及ぼす影響 人工股関節置換術後患者での測定

本研究の目的は,空気圧を利用した部分荷重トレッドミル歩行が消費エネルギーに及ぼす影響について検討することである。人工股関節置換術後患者5名を対象に時速1.5kmで全荷重(FWB)歩行,2/3荷重(2/3PWB)および1/2荷重(1/2PWB)設定での歩行を実施したところ,最大足圧はそれぞれ体重値の105.6%(FWB),73.0%(2/3PWB),61.0%(1/2PWB)であり,部分荷重設定で有意に減少した(p < 0.001)。また部分荷重設定で酸素摂取量は有意に減少した(p < 0.001)。このことから本装置では概ね目標とする荷重値を得ながら消費エネルギーを軽減して歩行補助...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in理学療法学 Vol. 31; no. 5; pp. 319 - 324
Main Authors 家城, 弘, 濱, 弘道, 黒木, 裕士, 大畑, 光司, 池添, 冬芽, 森永, 敏博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本理学療法士学会 20.08.2004
日本理学療法士協会
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0289-3770
2189-602X
DOI10.15063/rigaku.KJ00001021135

Cover

More Information
Summary:本研究の目的は,空気圧を利用した部分荷重トレッドミル歩行が消費エネルギーに及ぼす影響について検討することである。人工股関節置換術後患者5名を対象に時速1.5kmで全荷重(FWB)歩行,2/3荷重(2/3PWB)および1/2荷重(1/2PWB)設定での歩行を実施したところ,最大足圧はそれぞれ体重値の105.6%(FWB),73.0%(2/3PWB),61.0%(1/2PWB)であり,部分荷重設定で有意に減少した(p < 0.001)。また部分荷重設定で酸素摂取量は有意に減少した(p < 0.001)。このことから本装置では概ね目標とする荷重値を得ながら消費エネルギーを軽減して歩行補助を実現しているものと推察された。
ISSN:0289-3770
2189-602X
DOI:10.15063/rigaku.KJ00001021135