糖尿病多発神経障害が前方および後方歩行に及ぼす影響
【目的】糖尿病(以下,DM)患者の糖尿病多発神経障害(以下,DP)が前方および後方歩行に及ぼす影響を明らかにした。【対象】DM 患者68 例を対象にしてDP の有無で群分けを行った。対照群として年代に差がない地域在住者24 例を対象とした。【方法】前方および後方歩行による10 m 歩行を測定した。対照群,DP 群,DP あり群の対象者要因と前方および後方の歩行要因の二元配置分散分析を行い,下位検定はBonferroni 法を用いた。【結果】歩行の要因と対象者の要因に交互作用が認められた。DM 患者は地域在住の対照群と比較して有意に歩行時間の延長と歩数の増加が認められた。前方歩行に関してはDP...
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          | Published in | 理学療法学 Vol. 44; no. 1; pp. 36 - 41 | 
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| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本理学療法士学会
    
        2016
     Japanese Society of Physical Therapy  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0289-3770 2189-602X  | 
| DOI | 10.15063/rigaku.11113 | 
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| Summary: | 【目的】糖尿病(以下,DM)患者の糖尿病多発神経障害(以下,DP)が前方および後方歩行に及ぼす影響を明らかにした。【対象】DM 患者68 例を対象にしてDP の有無で群分けを行った。対照群として年代に差がない地域在住者24 例を対象とした。【方法】前方および後方歩行による10 m 歩行を測定した。対照群,DP 群,DP あり群の対象者要因と前方および後方の歩行要因の二元配置分散分析を行い,下位検定はBonferroni 法を用いた。【結果】歩行の要因と対象者の要因に交互作用が認められた。DM 患者は地域在住の対照群と比較して有意に歩行時間の延長と歩数の増加が認められた。前方歩行に関してはDP の有無による有意な差は認められなかった。一方,後方歩行に関してはDP あり群は有意に歩行時間の延長と歩数の増加が認められた。【結語】後方歩行時間によりDP 発症による機能異常を示唆できる可能性を見出した。 | 
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| ISSN: | 0289-3770 2189-602X  | 
| DOI: | 10.15063/rigaku.11113 |