1歳6か月児健康診査総合判定の要経過観察に関連する健診項目

本研究の目的は,1歳6か月児健康診査における総合判定「要経過観察」に関連する健診項目を明らかにすることである。受診児1,270名の総合判定結果は,異常643人(50.6%),要指導38人(3.0%),要経過観察534人(42.0%),要精査・要治療・治療観察中55人(4.4%)であった。問診項目のうち総合判定に特に関連する項目は,育児支援に関する養育環境2項目,歩行や指さしの有無,身長を問う発育・発達3項目,就寝時間や間食の規則性を問う生活習慣4項目,言葉の遅れ,過敏さの心配ごと2項目,はめ板,はめ板回転,つみ木,絵版指さしの観察項目4項目の計15項目であった。これらは,保健師が問診場面におい...

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Published in日本健康医学会雑誌 Vol. 28; no. 1; pp. 21 - 30
Main Authors 水谷, 真由美, 中村, 真梨子, 畑下, 博世, 河田, 志帆, 西出, りつ子, 谷村, 晋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本健康医学会 30.04.2019
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ISSN1343-0025
2423-9828
DOI10.20685/kenkouigaku.28.1_21

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Summary:本研究の目的は,1歳6か月児健康診査における総合判定「要経過観察」に関連する健診項目を明らかにすることである。受診児1,270名の総合判定結果は,異常643人(50.6%),要指導38人(3.0%),要経過観察534人(42.0%),要精査・要治療・治療観察中55人(4.4%)であった。問診項目のうち総合判定に特に関連する項目は,育児支援に関する養育環境2項目,歩行や指さしの有無,身長を問う発育・発達3項目,就寝時間や間食の規則性を問う生活習慣4項目,言葉の遅れ,過敏さの心配ごと2項目,はめ板,はめ板回転,つみ木,絵版指さしの観察項目4項目の計15項目であった。これらは,保健師が問診場面において「気になる児や養育者」として確認している項目であり,保健師が要経過観察児を見逃さないための重点的な健診項目であると考えられる。
ISSN:1343-0025
2423-9828
DOI:10.20685/kenkouigaku.28.1_21