NST Assistantを使用したNST加算対応

【目的】 NST Assistantを使用した,栄養サポートチーム(以下NST)加算の当院の現状について報告する. 【方法】 電子カルテシステムMega-Oak HR上で栄養サポート部門システムNST Assistant(いずれもNEC社製)を使用する.当院の8病棟中,過去において対象患者の少なかった,産婦人科と小児科を以外の6病棟で,各病棟週に1日5件,1日当たり病院全体で概ね30件について加算とし.同一または別の症例について毎週同じ手続きを実行する.病棟看護師が対象患者を絞り込み,システムに入力する.NST回診時に,システムに入力された症例について内容を確認し,プランを追加入力した上で,N...

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Published inNihon Nouson Igakukai Gakujyutu Soukai Syourokusyu Vol. 60; p. 410
Main Authors 富永, 勉, 中嶋, 文江, 佐藤, 梨香, 原信田, 努, 川下, 祐喜子, 杉村, 沙都江, 勝沼, 紀子, 倉益, 直子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本農村医学会 2011
THE JAPANESE ASSOCIATION OF RURAL MEDICINE
Subjects
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ISSN1880-1749
1880-1730
DOI10.14879/nnigss.60.0.410.0

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Summary:【目的】 NST Assistantを使用した,栄養サポートチーム(以下NST)加算の当院の現状について報告する. 【方法】 電子カルテシステムMega-Oak HR上で栄養サポート部門システムNST Assistant(いずれもNEC社製)を使用する.当院の8病棟中,過去において対象患者の少なかった,産婦人科と小児科を以外の6病棟で,各病棟週に1日5件,1日当たり病院全体で概ね30件について加算とし.同一または別の症例について毎週同じ手続きを実行する.病棟看護師が対象患者を絞り込み,システムに入力する.NST回診時に,システムに入力された症例について内容を確認し,プランを追加入力した上で,NST加算として実施入力する. 【結果】 2010年6月より対応を開始いて,月平均100件のNST加算算定となった.システムへの入力作業は1件当たり概ね10分を要したが,看護師の通常業務の枠組みで対応が可能であった.NST回診は1件当たり概ね10分を要し,1回診日30件全体で5時間を要した.患者家族への説明は可能な限り回診時に実行したが,一部は病棟看護師に委任した. 【考察】 NST Assistantは,大部分が自動で入力され,複数のパソコンで操作できるため,データの共有と入力作業に関して,NST加算への対応には,強力なツールとなりえました.専従者がいることで,事前に対象患者の把握ができ,回診の効率が上がりました.今後件数拡大を企図していますが,マンパワーが必須であり,栄養評価の実質的な充実を図るには,スタッフのリテラシー向上が必要と考えます.現状の専従専任の体制では,診療報酬との費用対効果の面で困難であると考えます. 【まとめ】 NST Assistantを使用して,NST加算に対応した.導入後,NST介入数が増加した.栄養評価の実質的な充実を図るには,スタッフのリテラシー向上が必要である.
Bibliography:2J-B-13
ISSN:1880-1749
1880-1730
DOI:10.14879/nnigss.60.0.410.0