トカラ列島周辺海域から海洋底調査航海GB21-1・GB21-2 により採集されたウシオダニ類

産業技術総合研究所により,2021年にトカラ列島周辺海域で行われた海洋底調査航海(GB21-1,GB21-2)において,4調査地点から採取された底質から,フキヨセダニ属,ナミウシオダニ属,ヒシウシオダニ属,ハナマルダニ属,ローマンダニ属,スナホリダニ属の6属12種のウシオダニ類,ならびにウシオダニ類と思われるが属が不明である個体とコナダニ類1種が採集された.ウシオダニ類が生息する底質の間隙の大きさが,ウシオダニ類における属の多様性の制限要因となることが知られているが,今回の調査では,属によっては底質の粒径及び組成よりも水深が分布における大きな制限要因となることが示唆された....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in地質調査研究報告 Vol. 74; no. 5-6; pp. 325 - 328
Main Author 安倍, 弘
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 地質調査総合センター 28.12.2023
Online AccessGet full text
ISSN1346-4272
2186-490X
DOI10.9795/bullgsj.74.5-6_325

Cover

More Information
Summary:産業技術総合研究所により,2021年にトカラ列島周辺海域で行われた海洋底調査航海(GB21-1,GB21-2)において,4調査地点から採取された底質から,フキヨセダニ属,ナミウシオダニ属,ヒシウシオダニ属,ハナマルダニ属,ローマンダニ属,スナホリダニ属の6属12種のウシオダニ類,ならびにウシオダニ類と思われるが属が不明である個体とコナダニ類1種が採集された.ウシオダニ類が生息する底質の間隙の大きさが,ウシオダニ類における属の多様性の制限要因となることが知られているが,今回の調査では,属によっては底質の粒径及び組成よりも水深が分布における大きな制限要因となることが示唆された.
ISSN:1346-4272
2186-490X
DOI:10.9795/bullgsj.74.5-6_325