高温登熟性が極めて高い水稲品種「コシヒカリ富山APQ1号」の育成
インド型品種「ハバタキ」がもつ高温登熟性遺伝子Apq1 の染色体上の位置情報に基づき,DNAマーカー選抜と「コシヒカリ」との戻し交配の繰り返しによって,「コシヒカリ」と同質で高温登熟性に極めて優れる系統「コシヒカリ富山APQ1号」を育成した(出願番号30061号).本系統の特性として,草姿,出穂期,成熟期,収量性,食味等は「コシヒカリ」とほぼ同等であるが,高温登熟性は「コシヒカリ」よりも明らかに優れており,登熟期間の日平均気温が27 ℃を超える高温下でも白未熟粒(特に基・背白粒)がほとんど発生せず,整粒比率が高い....
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Published in | 北陸作物学会報 Vol. 56; pp. 27 - 30 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
北陸作物・育種学会
16.03.2021
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Subjects | |
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ISSN | 0388-8061 2189-7417 |
DOI | 10.19016/hokurikucs.56.0_27 |
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Summary: | インド型品種「ハバタキ」がもつ高温登熟性遺伝子Apq1 の染色体上の位置情報に基づき,DNAマーカー選抜と「コシヒカリ」との戻し交配の繰り返しによって,「コシヒカリ」と同質で高温登熟性に極めて優れる系統「コシヒカリ富山APQ1号」を育成した(出願番号30061号).本系統の特性として,草姿,出穂期,成熟期,収量性,食味等は「コシヒカリ」とほぼ同等であるが,高温登熟性は「コシヒカリ」よりも明らかに優れており,登熟期間の日平均気温が27 ℃を超える高温下でも白未熟粒(特に基・背白粒)がほとんど発生せず,整粒比率が高い. |
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ISSN: | 0388-8061 2189-7417 |
DOI: | 10.19016/hokurikucs.56.0_27 |