ルミパルスG1200を用いたHTLV-1およびHTLV-2抗体同時検出試薬(ルミパルスHTLV-I/II)の評価

HTLV-1抗体とHTLV-2抗体の同時測定および検出感度と特異度の改良のために開発されたルミパルスHTLV-I/II(富士レビオ)について評価を行った。ルミパルスHTLV-I/IIの同時・日差再現性はいずれも変動係数が4%以内と良好な結果が得られた。HTLV抗体陰性およびHTLV-1抗体陽性およびHTLV-2抗体陽性のパネル検体を測定した結果,データシートと完全に一致し高い特異性が確認された。また,陽性検体の希釈系列で調べた測定感度もルミパルスHTLV-I(従来試薬)に比較して8~16倍高い結果であった。臨床検体199検体を用いてルミパルスHTLV-I/IIと従来試薬を比較したところ,2例が...

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Published inJapanese Journal of Medical Technology Vol. 67; no. 4; pp. 497 - 502
Main Authors 山田, 明輝, 明利, 美里, 髙木, 覚, 梅木, 一美, 岡山, 昭彦, 山本, 成郎, 橋倉, 悠輝, 猪﨑, みさき
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 25.07.2018
Japanese Association of Medical Technologists
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ISSN0915-8669
2188-5346
DOI10.14932/jamt.17-151

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Summary:HTLV-1抗体とHTLV-2抗体の同時測定および検出感度と特異度の改良のために開発されたルミパルスHTLV-I/II(富士レビオ)について評価を行った。ルミパルスHTLV-I/IIの同時・日差再現性はいずれも変動係数が4%以内と良好な結果が得られた。HTLV抗体陰性およびHTLV-1抗体陽性およびHTLV-2抗体陽性のパネル検体を測定した結果,データシートと完全に一致し高い特異性が確認された。また,陽性検体の希釈系列で調べた測定感度もルミパルスHTLV-I(従来試薬)に比較して8~16倍高い結果であった。臨床検体199検体を用いてルミパルスHTLV-I/IIと従来試薬を比較したところ,2例が不一致を示した。この2例をウエスタンブロット法とNested-PCR法で確認したところ2例とも陰性と判定され,ルミパルスHTLV-I/IIの結果と一致した。これらの結果より標識抗原を用いたルミパルスHTLV-I/IIは従来試薬と比較し,検出感度および特異度に優れたHTLV抗体スクリーニング検査であることが示された。
ISSN:0915-8669
2188-5346
DOI:10.14932/jamt.17-151