ダイズ栽培における有機質資材連年施用の影響

有機質資材の牛ふん堆肥および鶏ふん堆肥と籾殻の混合資材を試験区固定条件で4年間連年施用してダイズを栽培し,生育と収量に与える影響および土壌改良効果について調査した.有機質資材を4年間連年施用することで,化成肥料より㎡当り分枝数が確保され莢数が増加し,収量が高くなった.土壌の性質は連年施用4年目に牛ふん堆肥では土壌中の全炭素および全窒素の割合が化成肥料より高まり,鶏ふん堆肥と籾殻の混合資材では土壌pHが高まった.有機質資材の肥料効果はダイズ専用化成肥料と同等以上であり,有機質資材の連年施用により理化学性が維持され,ダイズの連作による収量低下を抑制すると推察された....

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Published in北陸作物学会報 Vol. 56; pp. 23 - 26
Main Authors 石井, 勝博, 小柳, 渉, 藤田, 与一, 南雲, 芳文, 川上, 修, 樋口, 泰浩, 林, 賢太郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北陸作物・育種学会 16.03.2021
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ISSN0388-8061
2189-7417
DOI10.19016/hokurikucs.56.0_23

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Summary:有機質資材の牛ふん堆肥および鶏ふん堆肥と籾殻の混合資材を試験区固定条件で4年間連年施用してダイズを栽培し,生育と収量に与える影響および土壌改良効果について調査した.有機質資材を4年間連年施用することで,化成肥料より㎡当り分枝数が確保され莢数が増加し,収量が高くなった.土壌の性質は連年施用4年目に牛ふん堆肥では土壌中の全炭素および全窒素の割合が化成肥料より高まり,鶏ふん堆肥と籾殻の混合資材では土壌pHが高まった.有機質資材の肥料効果はダイズ専用化成肥料と同等以上であり,有機質資材の連年施用により理化学性が維持され,ダイズの連作による収量低下を抑制すると推察された.
ISSN:0388-8061
2189-7417
DOI:10.19016/hokurikucs.56.0_23