腸管虚血を合併した急性B型解離に大動脈開窓術および大動脈-上腸間膜動脈バイパスを施行した2例
要 旨:急性大動脈解離において臓器灌流異常(malperfusion)は急性期死亡や合併症の主たる原因となる.Stanford A型解離においては手術によるエントリー閉鎖で多くの症例で再灌流が得られるとされるのに対し,Stanford B型解離においては確立した方法はなく,各症例に応じた対応が求められる.今回われわれはStanford B型解離急性期に発症した2例の腸管虚血症例に対し,大動脈開窓術および腹部大動脈-上腸間膜動脈バイパス術を行い良好な成績を収めたため,文献的考察を加え報告する....
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          | Published in | 日本血管外科学会雑誌 Vol. 21; no. 7; pp. 799 - 802 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本血管外科学会
    
        25.12.2012
     日本血管外科学会  | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0918-6778 1881-767X  | 
| DOI | 10.11401/jsvs.21.799 | 
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| Summary: | 要  旨:急性大動脈解離において臓器灌流異常(malperfusion)は急性期死亡や合併症の主たる原因となる.Stanford A型解離においては手術によるエントリー閉鎖で多くの症例で再灌流が得られるとされるのに対し,Stanford B型解離においては確立した方法はなく,各症例に応じた対応が求められる.今回われわれはStanford B型解離急性期に発症した2例の腸管虚血症例に対し,大動脈開窓術および腹部大動脈-上腸間膜動脈バイパス術を行い良好な成績を収めたため,文献的考察を加え報告する. | 
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| ISSN: | 0918-6778 1881-767X  | 
| DOI: | 10.11401/jsvs.21.799 |