乳幼児と保護者が行うCOVID-19感染予防行動に関する調査
目的:COVID-19流行下の乳幼児の感染予防行動の実態,および親子のスキンシップの変化を調査する.方法:2021年2月から3月,豊田市公立こども園の園児の保護者を対象に,無記名のアンケート調査を実施した.記述統計,単変量解析(Spearmanの相関係数,Fisher正確確率検定)および多変量解析で分析を行った.結果:767家庭(51.4%)から回答を得た.帰宅時手洗いは保護者で78.6%,子どもでは76.2%がいつも行っていた.マスクは保護者で92.7%,子どもでは68.9%が外出時にいつも着用していた.授乳,顔同士の密着は他と比べ減る傾向にあったが(p<0.001),親子のスキンシップの頻...
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Published in | 日本プライマリ・ケア連合学会誌 Vol. 45; no. 4; pp. 116 - 125 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本プライマリ・ケア連合学会
20.12.2022
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Subjects | |
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ISSN | 2185-2928 2187-2791 |
DOI | 10.14442/generalist.45.116 |
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Summary: | 目的:COVID-19流行下の乳幼児の感染予防行動の実態,および親子のスキンシップの変化を調査する.方法:2021年2月から3月,豊田市公立こども園の園児の保護者を対象に,無記名のアンケート調査を実施した.記述統計,単変量解析(Spearmanの相関係数,Fisher正確確率検定)および多変量解析で分析を行った.結果:767家庭(51.4%)から回答を得た.帰宅時手洗いは保護者で78.6%,子どもでは76.2%がいつも行っていた.マスクは保護者で92.7%,子どもでは68.9%が外出時にいつも着用していた.授乳,顔同士の密着は他と比べ減る傾向にあったが(p<0.001),親子のスキンシップの頻度は「変わらない」が最多だった.結論:乳幼児は,成人が行っているレベルで感染予防行動を行うのは困難であった.スキンシップの頻度の変化は,多くの親子で見受けられなかった. |
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ISSN: | 2185-2928 2187-2791 |
DOI: | 10.14442/generalist.45.116 |