筋力測定器を用いた肩関節筋力評価の検討
筋力測定機KIN-COM 500Hを用い, 肩関節に既往のない健常成人10例 (男性5例5関節, 女性5例5関節) 計10例10関節について肩関節外旋運動筋力評価を行い, 肢位条件の変化により得られる結果について検討した. (1) 第1肢位および第2肢位でのFORCEの平均値, (2) トルクの3回のそれぞれの値と平均値, (3) 同一被験者で3回測定施行したデータの解析, (4) 連続18回運動, (5) 角速度の変化, (6) 肩甲骨を固定した場合としない場合との比較, (7) 個々の被験者における, 日常測定時に見落としやすいチェックポイントの7項目についての結果を, トルク測定装置を用...
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Published in | 昭和医学会雑誌 Vol. 57; no. 3; pp. 293 - 297 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
昭和大学学士会
28.06.1997
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Subjects | |
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ISSN | 0037-4342 2185-0976 |
DOI | 10.14930/jsma1939.57.293 |
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Summary: | 筋力測定機KIN-COM 500Hを用い, 肩関節に既往のない健常成人10例 (男性5例5関節, 女性5例5関節) 計10例10関節について肩関節外旋運動筋力評価を行い, 肢位条件の変化により得られる結果について検討した. (1) 第1肢位および第2肢位でのFORCEの平均値, (2) トルクの3回のそれぞれの値と平均値, (3) 同一被験者で3回測定施行したデータの解析, (4) 連続18回運動, (5) 角速度の変化, (6) 肩甲骨を固定した場合としない場合との比較, (7) 個々の被験者における, 日常測定時に見落としやすいチェックポイントの7項目についての結果を, トルク測定装置を用いる場合の基本的な変動要因 (1) 機器の特性, (2) 測定方法による要因, (3) 被測定者における変動要因の3つに分けて考察した.肩関節が各運動ともshoulder complexとしての運動であることを考慮すると, 筋力測定機器は肩関節の単一筋の筋力測定目的には使用できず, 同機器を用いて肩関節の筋力評価を行う場合, 測定肢位や測定時の固定などを厳密に規定することは当然であるがそれでも再現性については疑問が残る. |
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ISSN: | 0037-4342 2185-0976 |
DOI: | 10.14930/jsma1939.57.293 |