微細構造解析プラットフォームが目指した“共用の文化”の醸成

代表機関として,全国11実施機関と協力しながら,文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム事業の微細構造解析プラットフォームを構築し,10年間にわたる最先端ナノ計測研究支援を成功裡に実施することができた.アカデミアのみならず,大企業や中小企業の研究者・技術者に対する最先端計測支援課題数は先行事業に比較して飛躍的に増大した.国内のみならず海外研究者の利用も増加し,国際的なナノ計測共用拠点として順調に成長した.国内外でのVisibilityが高まるにつれて,海外の共用施設とのスタッフ間交流も進展し,多くの研究者や技術者の人材育成にも貢献することができた.ナノプラという略称がブランドとなり,ナノテク...

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Published in顕微鏡 Vol. 58; no. 1; pp. 23 - 30
Main Authors 藤田, 大介, 竹口, 雅樹
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本顕微鏡学会 30.04.2023
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ISSN1349-0958
2434-2386
DOI10.11410/kenbikyo.58.1_23

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Summary:代表機関として,全国11実施機関と協力しながら,文部科学省ナノテクノロジープラットフォーム事業の微細構造解析プラットフォームを構築し,10年間にわたる最先端ナノ計測研究支援を成功裡に実施することができた.アカデミアのみならず,大企業や中小企業の研究者・技術者に対する最先端計測支援課題数は先行事業に比較して飛躍的に増大した.国内のみならず海外研究者の利用も増加し,国際的なナノ計測共用拠点として順調に成長した.国内外でのVisibilityが高まるにつれて,海外の共用施設とのスタッフ間交流も進展し,多くの研究者や技術者の人材育成にも貢献することができた.ナノプラという略称がブランドとなり,ナノテク・材料分野の研究開発基盤となるNational Research Infrastructureとして国内外に認識された.利用者の先端テーマや課題と支援者の装置や技術がかみ合ったときに非常に効率よく高いレベルの成果が創出されることが明らかとなった.
ISSN:1349-0958
2434-2386
DOI:10.11410/kenbikyo.58.1_23