気液接触装置の段数を考慮した有効放散因子

筆者は, 先に外乱のある段とその前後の数段にはそれぞれ一理論段モデルを, また外乱がなく段の温度, 気液負荷が単調に変化する複数段には有効放散因子を使うショートカットモデルを適用する蒸留計算法を発表した。その際に, 有効放散因子として, それは段数に無関係であるとして二理論段モデルより導びいた Edmister の因子を使ったが, 段数が多くなると精度の点で十分でないことが分かった。そこで筆者は, 数多くの逐次段蒸留計算の結果を調べ, ショートカットモデルを適用する範囲では各段の放散因子の対数値が段方向に対して直線的に変化することを見いだし, このことを唯一の前提として, 段数を考慮した精度の...

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Published in石油学会誌 Vol. 21; no. 5; pp. 297 - 301
Main Author 大村, 朔平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 石油学会 01.09.1978
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ISSN0582-4664
DOI10.1627/jpi1958.21.297

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Summary:筆者は, 先に外乱のある段とその前後の数段にはそれぞれ一理論段モデルを, また外乱がなく段の温度, 気液負荷が単調に変化する複数段には有効放散因子を使うショートカットモデルを適用する蒸留計算法を発表した。その際に, 有効放散因子として, それは段数に無関係であるとして二理論段モデルより導びいた Edmister の因子を使ったが, 段数が多くなると精度の点で十分でないことが分かった。そこで筆者は, 数多くの逐次段蒸留計算の結果を調べ, ショートカットモデルを適用する範囲では各段の放散因子の対数値が段方向に対して直線的に変化することを見いだし, このことを唯一の前提として, 段数を考慮した精度の高い有効放散因子の相関を開発した。
ISSN:0582-4664
DOI:10.1627/jpi1958.21.297