調性とテンポの異なる楽曲における単語と色の組み合わせの検討
1つの楽曲について調性(長調,短調)とテンポ(80,120,160テンポ)を変換した6種を用いて,各楽曲に対する調和色とテーマや題名として相応しい単語の組み合わせを検討した.予備調査を通して決定した単語刺激は,無形かつ上位概念が共通するものとして四季群(春,夏,秋,冬)と感情語群(喜び,悲しみ,驚き,恐れ)を,色刺激はPCCSトーンにおける12トーン及び無彩色の13刺激を用いた.その結果,楽曲に相応しい単語として感情語群から,長調楽曲には「喜び」,短調楽曲には「悲しみ」が最も選択されることが示された.また,評価性因子得点について同じテンポの楽曲ごとにt検定を行なったところ有意差が認められたこと...
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| Published in | 日本色彩学会誌 Vol. 42; no. 3; p. 100 |
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| Main Authors | , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本色彩学会
01.05.2018
COLOR SCIENCE ASSOCIATION OF JAPAN |
| Subjects | |
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| ISSN | 0389-9357 2189-552X |
| DOI | 10.15048/jcsaj.42.3__100 |
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| Summary: | 1つの楽曲について調性(長調,短調)とテンポ(80,120,160テンポ)を変換した6種を用いて,各楽曲に対する調和色とテーマや題名として相応しい単語の組み合わせを検討した.予備調査を通して決定した単語刺激は,無形かつ上位概念が共通するものとして四季群(春,夏,秋,冬)と感情語群(喜び,悲しみ,驚き,恐れ)を,色刺激はPCCSトーンにおける12トーン及び無彩色の13刺激を用いた.その結果,楽曲に相応しい単語として感情語群から,長調楽曲には「喜び」,短調楽曲には「悲しみ」が最も選択されることが示された.また,評価性因子得点について同じテンポの楽曲ごとにt検定を行なったところ有意差が認められたことから,評価性の印象は短調楽曲よりも長調楽曲で高く評価されることが明らかとなった.そして楽曲に相応しい組み合わせは,活動性の印象について楽曲・四季群単語・感情語群単語・調和色全て近い印象のものが選択される場合や,一部共通する場合など選択に一貫性はなく楽曲によって異なることが明らかとなった. |
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| ISSN: | 0389-9357 2189-552X |
| DOI: | 10.15048/jcsaj.42.3__100 |