Pro24Ser変異による遺伝性トランスサイレチンアミロイドーシスの1例

59歳,男性.初発の心不全で当院を受診した.心エコー図検査で心肥大を認め,心筋生検でアミロイド沈着を認めた.遺伝子解析の結果Pro24Ser変異による遺伝性ATTRアミロイドーシスと診断された.Pro24Ser変異は稀であると報告されていたが,近年東海地方での報告が散見されており集積地の一つである可能性がある.また,Pro24Ser変異による遺伝性ATTRアミロイドーシスに対する治療のデータは未だ乏しいが,本症例のようにパチシランが有効な症例も存在すると考えられた....

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Published in日本内科学会雑誌 Vol. 113; no. 2; pp. 256 - 261
Main Authors 岡崎, 絢子, 宮島, 佳祐, 若林, 康, 高嶋, 泰世, 柏井, 康彦, 田村, 卓己, 増田, 早騎人, 渡辺, 知幸, 川口, 由高
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本内科学会 10.02.2024
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ISSN0021-5384
1883-2083
DOI10.2169/naika.113.256

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Summary:59歳,男性.初発の心不全で当院を受診した.心エコー図検査で心肥大を認め,心筋生検でアミロイド沈着を認めた.遺伝子解析の結果Pro24Ser変異による遺伝性ATTRアミロイドーシスと診断された.Pro24Ser変異は稀であると報告されていたが,近年東海地方での報告が散見されており集積地の一つである可能性がある.また,Pro24Ser変異による遺伝性ATTRアミロイドーシスに対する治療のデータは未だ乏しいが,本症例のようにパチシランが有効な症例も存在すると考えられた.
ISSN:0021-5384
1883-2083
DOI:10.2169/naika.113.256