イメージ記憶及び言語記憶に対するメモ及びスケッチの教育効果の比較研究
本研究では2つの実験を行った。実験1では,児童をスケッチ群とメモ群に分けた。各児童にアブラナの花を1ずつを配り観察させる。その花をみながら,メモ群にはメモを,スケッチ群にはスケッチをさせた。その後各群とも花とスケッチ/メモを記入した用紙を回収する。その後,白紙の調査用紙を配布し,何も見ない状態で花の形態をできるだけ正確にメモで再生するよう求めた。彼らのスケッチ及びメモから観察得点を算出した。その結果,総ての学年でメモ群の再生時の観察得点は高かった。また,観察時の観察得点と,再生時の観察得点の相関係数はメモ群の方が高かった。実験2では,児童をメモ群と複合群に分けた。各児童にカエデの葉を1枚ずつ配...
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          | Published in | 日本理科教育学会研究紀要 Vol. 37; no. 3; pp. 15 - 23 | 
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| Main Authors | , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            一般社団法人 日本理科教育学会
    
        1997
     | 
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| ISSN | 0389-9039 2433-0140  | 
| DOI | 10.11639/formersjst.37.3_15 | 
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| Summary: | 本研究では2つの実験を行った。実験1では,児童をスケッチ群とメモ群に分けた。各児童にアブラナの花を1ずつを配り観察させる。その花をみながら,メモ群にはメモを,スケッチ群にはスケッチをさせた。その後各群とも花とスケッチ/メモを記入した用紙を回収する。その後,白紙の調査用紙を配布し,何も見ない状態で花の形態をできるだけ正確にメモで再生するよう求めた。彼らのスケッチ及びメモから観察得点を算出した。その結果,総ての学年でメモ群の再生時の観察得点は高かった。また,観察時の観察得点と,再生時の観察得点の相関係数はメモ群の方が高かった。実験2では,児童をメモ群と複合群に分けた。各児童にカエデの葉を1枚ずつ配り観察させる。その葉を見ながら,メモ群にはメモを,複合群にはメモ及びスケッチをさせた。その後各群とも葉とスケッチ/メモを記入した用紙を回収する。その後,白紙の調査用紙を配布し,何も見ない状態で葉の形態を出来るだけ正確にスケッチ及びメモの両方を利用して再生するよう求めた。彼らのスケッチ及びメモから平均観察得点を算出した。その結果,再生時のメモの平均観察得点はメモ群が高かった。 | 
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| ISSN: | 0389-9039 2433-0140  | 
| DOI: | 10.11639/formersjst.37.3_15 |