熊本地震の実績に基づく自治体職員・応援職員の避難所運営への人員投入量予測式の検討
過去の大規模災害での災害対応においては,将来的に必要な業務量への認識不足によって,非効率的な人員管理が発生している。本稿では,熊本地震の被災自治体に対して,発災後「どの時点で・どの業務に・何人の職員を投入したか」を把握する災害対応投入量調査を実施した。集計の結果,熊本地震の被災自治体において最も多くの投入量が発生していた避難所運営業務を対象とし,避難所数,避難者数それぞれを説明変数とする回帰分析を行うことで,人員投入量の予測式を提案した。今後,他の業務も対象とする他,近年の地震災害の実績に基づいて予測式の見直し,更新を図る予定である。...
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          | Published in | 自然災害科学 Vol. 40; no. S08; pp. 207 - 225 | 
|---|---|
| Main Authors | , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本自然災害学会
    
        2021
     | 
| Subjects | |
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0286-6021 2434-1037  | 
| DOI | 10.24762/jndsj.40.S08_207 | 
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| Summary: | 過去の大規模災害での災害対応においては,将来的に必要な業務量への認識不足によって,非効率的な人員管理が発生している。本稿では,熊本地震の被災自治体に対して,発災後「どの時点で・どの業務に・何人の職員を投入したか」を把握する災害対応投入量調査を実施した。集計の結果,熊本地震の被災自治体において最も多くの投入量が発生していた避難所運営業務を対象とし,避難所数,避難者数それぞれを説明変数とする回帰分析を行うことで,人員投入量の予測式を提案した。今後,他の業務も対象とする他,近年の地震災害の実績に基づいて予測式の見直し,更新を図る予定である。 | 
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| ISSN: | 0286-6021 2434-1037  | 
| DOI: | 10.24762/jndsj.40.S08_207 |