PET-CT で18F-FDG 異常集積を認めた炎症性腹部大動脈瘤に対してEVAR を施行した1治験例

要旨:炎症性動脈瘤の診断は,血液生化学検査と造影CT など画像所見が有用とされている。今回我々は体重減少などを主訴に受診した患者に対して,悪性腫瘍を鑑別するためにPET-CT を施行し,腹部大動脈瘤外壁に一致した炎症が判明,さらにEVAR により炎症反応の改善と症状の消失を認め,PET-CT による評価で瘤壁の炎症が低下した症例を経験した。炎症性大動脈瘤に対するEVAR の有用性を文献的考察とともに報告する。...

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Published in脈管学 Vol. 54; no. 12; pp. 193 - 197
Main Authors 青木, 淳, 川浦, 洋征, 尾本, 正, 飯塚, 弘文, 丸田, 一人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 2014
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.14-00033

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Summary:要旨:炎症性動脈瘤の診断は,血液生化学検査と造影CT など画像所見が有用とされている。今回我々は体重減少などを主訴に受診した患者に対して,悪性腫瘍を鑑別するためにPET-CT を施行し,腹部大動脈瘤外壁に一致した炎症が判明,さらにEVAR により炎症反応の改善と症状の消失を認め,PET-CT による評価で瘤壁の炎症が低下した症例を経験した。炎症性大動脈瘤に対するEVAR の有用性を文献的考察とともに報告する。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.14-00033