シスプラチン抵抗性を除く再発転移頭頸部癌に対するEXTREMEレジメンにおけるシスプラチン投与量の検討

【はじめに】シスプラチン感受性再発・遠隔転移頭頸部癌に対してEXTREMEレジメンは有意な生存期間の延長をもたらす。 【方法】2015年〜2019年の間に当院で同レジメンを施行したシスプラチン抵抗性を除いた再発・転移頭頸部癌28症例について後方視的に予後因子解析を行った。 【結果】1年全生存期間(OS)は60%,1年無増悪生存期間(PFS)は16%であった。原病診断からのシスプラチン総蓄積量が300mg/m2を超えた症例の1年OSは79%で,300mg/m2未満の症例に比して有意に良好であった。 【考察】シスプラチンが十分投与できた症例が結果的に長期生存につながっていた。...

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Published in頭頸部外科 Vol. 31; no. 3; pp. 223 - 228
Main Authors 安藤, 喬明, 吉田, 昌史, 安藤, 瑞生, 明石, 健, 福岡, 修, 山岨, 達也, 齊藤, 祐毅, 坂井, 利彦
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本頭頸部外科学会 2022
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ISSN1349-581X
1884-474X
DOI10.5106/jjshns.31.223

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Summary:【はじめに】シスプラチン感受性再発・遠隔転移頭頸部癌に対してEXTREMEレジメンは有意な生存期間の延長をもたらす。 【方法】2015年〜2019年の間に当院で同レジメンを施行したシスプラチン抵抗性を除いた再発・転移頭頸部癌28症例について後方視的に予後因子解析を行った。 【結果】1年全生存期間(OS)は60%,1年無増悪生存期間(PFS)は16%であった。原病診断からのシスプラチン総蓄積量が300mg/m2を超えた症例の1年OSは79%で,300mg/m2未満の症例に比して有意に良好であった。 【考察】シスプラチンが十分投与できた症例が結果的に長期生存につながっていた。
ISSN:1349-581X
1884-474X
DOI:10.5106/jjshns.31.223