新型コロナウイルス感染症から得たチーム医療の重要性

新型コロナウイルス感染症第5波では爆発的な感染拡大と感染者像の変化に対応が迫られた。多職種を巻き込んでチームで向き合った。情報共有のために1日2回のカンファレンスと災害医療で使用されることの多いライティングシートを活用しながら共有を図った。中等症, 重症患者が増えるなかでプロトコールを作成した。呼吸数の上昇や急激な酸素需要の増加にいち早く対応した。HFNCの使用と覚醒下腹臥位療法を組み合わせた管理を行うとともに経口気管挿管のタイミングが遅れないように注意した。新型コロナウイルス感染症対応にはチーム医療がきわめて重要である。新型コロナウイルス感染症との戦いはまだ続いているが, 必ずこの経験が今後...

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Published in日本救急医学会関東地方会雑誌 Vol. 44; no. 2; pp. 241 - 245
Main Authors 小野原, まゆ, 川口, 祐美, 大塩, 節幸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本救急医学会関東地方会 31.03.2023
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ISSN0287-301X
2434-2580
DOI10.24697/jaamkanto.44.2_241

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Summary:新型コロナウイルス感染症第5波では爆発的な感染拡大と感染者像の変化に対応が迫られた。多職種を巻き込んでチームで向き合った。情報共有のために1日2回のカンファレンスと災害医療で使用されることの多いライティングシートを活用しながら共有を図った。中等症, 重症患者が増えるなかでプロトコールを作成した。呼吸数の上昇や急激な酸素需要の増加にいち早く対応した。HFNCの使用と覚醒下腹臥位療法を組み合わせた管理を行うとともに経口気管挿管のタイミングが遅れないように注意した。新型コロナウイルス感染症対応にはチーム医療がきわめて重要である。新型コロナウイルス感染症との戦いはまだ続いているが, 必ずこの経験が今後の医療の発展につながると確信している。
ISSN:0287-301X
2434-2580
DOI:10.24697/jaamkanto.44.2_241