多職種心不全チームの再入院予防のための実践と効果~心不全チームの全国実態調査結果から
目的:心不全チームの活動や看護師等多職種の活動の実態と再入院予防効果を明らかにすることを本研究の目的とした。 方法:日本循環器学会指定循環器専門医研修施設・研修関連1006施設を対象に2023年3~4月に質問紙調査を行った。 結果:分析対象は243施設(有効回答率24%)で,チーム発足前後の1年再入院率を測定している17施設の中央値は25.5%から17.0%と有意に低減していた(p =0.003)。再入院低減効果有と無の2群比較では,効果有群で標準化プログラムによる療養指導と電話訪問,専門・認定看護師による成果の可視化の実践割合が有意に高かった。また,効果有群で施設に所属する心不全療養指導士,...
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| Published in | 日本循環器看護学会誌 Vol. 20; no. 1; pp. 31 - 39 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
一般社団法人 日本循環器看護学会
2025
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 1880-537X 2758-8041 |
| DOI | 10.60221/jacnursing.20.1_31 |
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| Summary: | 目的:心不全チームの活動や看護師等多職種の活動の実態と再入院予防効果を明らかにすることを本研究の目的とした。 方法:日本循環器学会指定循環器専門医研修施設・研修関連1006施設を対象に2023年3~4月に質問紙調査を行った。 結果:分析対象は243施設(有効回答率24%)で,チーム発足前後の1年再入院率を測定している17施設の中央値は25.5%から17.0%と有意に低減していた(p =0.003)。再入院低減効果有と無の2群比較では,効果有群で標準化プログラムによる療養指導と電話訪問,専門・認定看護師による成果の可視化の実践割合が有意に高かった。また,効果有群で施設に所属する心不全療養指導士,特定行為研修修了者,心臓リハビリテーション指導士の人数が有意に多かった。 考察:チームを有し介入効果を測定している施設では再入院率が低減していた。心不全ケアに関する有資格者が多いと質の高いケアが提供でき,患者アウトカムに効果をもたらすことが示唆された。 |
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| ISSN: | 1880-537X 2758-8041 |
| DOI: | 10.60221/jacnursing.20.1_31 |