加齢による栄養状態の変化とタンパク質栄養

超高齢社会の栄養学の目標は健康寿命の延伸にあり、積極的に生活の質(QOL)が維持、向上できる栄養学を考える必要がある。健康寿命の延伸の弊害となる介護の要因を調べると、生活習慣病と老年症候群、特に衰弱、骨折・転倒によるものが多く、これらの要因として過剰栄養と低栄養が混在している。健康の保持増進、健康格差の縮小と健康寿命の延伸のために、タンパク質・アミノ酸の機能性に関する基礎研究の推進、タンパク質・アミノ酸の実践研究の推進、タンパク質・アミノ酸に関する有用な情報の発信が必要である。...

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Bibliographic Details
Published inJournal of the Japan Dietetic Association Vol. 61; no. 3; pp. 139 - 145
Main Authors 木戸, 康博, 平山, 雄大
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本栄養士会 2018
The Japan Dietetic Association
Subjects
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ISSN0013-6492
2185-6877
DOI10.11379/jjda.61.139

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Summary:超高齢社会の栄養学の目標は健康寿命の延伸にあり、積極的に生活の質(QOL)が維持、向上できる栄養学を考える必要がある。健康寿命の延伸の弊害となる介護の要因を調べると、生活習慣病と老年症候群、特に衰弱、骨折・転倒によるものが多く、これらの要因として過剰栄養と低栄養が混在している。健康の保持増進、健康格差の縮小と健康寿命の延伸のために、タンパク質・アミノ酸の機能性に関する基礎研究の推進、タンパク質・アミノ酸の実践研究の推進、タンパク質・アミノ酸に関する有用な情報の発信が必要である。
ISSN:0013-6492
2185-6877
DOI:10.11379/jjda.61.139