外科的治療に至った仙骨嚢腫の特徴 保存治療例との比較
【目的】当院で外科的治療を行った仙骨嚢腫の特徴を保存治療例と比較検討した.【方法】2016年1月-2023年3月に当院を受診した有症状の仙骨嚢腫6(男1/女5)例を対象とした.年齢,併存疾患,症状,要因,治療,MRI(size,高位,数,隣接神経根の圧迫)を後ろ向きに調査した.【結果】平均38歳で,精神疾患を2例に認めた.軽微外傷2例,労作業1例,要因3例で,6例のうち腰・仙骨部痛4例,下肢痛・しびれ5例,頻尿1例であった.平均size(横/前後径)は19/16mm,高位はS1:1例,S2-3:2例,S3:3例であった.内服加療は5例,外科的治療に至った1例は20歳と若年で,嚢腫は両側S3神経...
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| Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 73; no. 3; pp. 402 - 405 |
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| Main Authors | , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
西日本整形・災害外科学会
25.09.2024
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
| DOI | 10.5035/nishiseisai.73.402 |
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| Summary: | 【目的】当院で外科的治療を行った仙骨嚢腫の特徴を保存治療例と比較検討した.【方法】2016年1月-2023年3月に当院を受診した有症状の仙骨嚢腫6(男1/女5)例を対象とした.年齢,併存疾患,症状,要因,治療,MRI(size,高位,数,隣接神経根の圧迫)を後ろ向きに調査した.【結果】平均38歳で,精神疾患を2例に認めた.軽微外傷2例,労作業1例,要因3例で,6例のうち腰・仙骨部痛4例,下肢痛・しびれ5例,頻尿1例であった.平均size(横/前後径)は19/16mm,高位はS1:1例,S2-3:2例,S3:3例であった.内服加療は5例,外科的治療に至った1例は20歳と若年で,嚢腫は両側S3神経根発生であり,術後に症状は改善した.【考察】仙骨嚢腫に対する外科的治療の適応はcontroversialであるが,手術を施行した1例では術後症状は軽快しており,文献的考察も含め報告する. |
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| ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
| DOI: | 10.5035/nishiseisai.73.402 |