理論標準偏差雑感

標準偏差という用語に関して,現在の日本では混乱が見られるため,実際に蛍光X線の測定を行って実情を探った.その結果,従来の統計変動に基づいた理論標準偏差が成立していることが改めて示された.一方,計数率に基づいたいわゆる理論標準偏差は従来の理論標準偏差を測定時間で割った値と一致することが実験的に示された.計数率であらわした理論標準偏差が実測値より小さいという現象は,本測定では観測されなかった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inX線分析の進歩 Vol. 54; pp. 33 - 38
Main Author 加藤, 正直
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本分析化学会 X線分析研究懇談会 31.03.2023
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0911-7806
2758-3651
DOI10.57415/xshinpo.54.0_33

Cover

More Information
Summary:標準偏差という用語に関して,現在の日本では混乱が見られるため,実際に蛍光X線の測定を行って実情を探った.その結果,従来の統計変動に基づいた理論標準偏差が成立していることが改めて示された.一方,計数率に基づいたいわゆる理論標準偏差は従来の理論標準偏差を測定時間で割った値と一致することが実験的に示された.計数率であらわした理論標準偏差が実測値より小さいという現象は,本測定では観測されなかった.
ISSN:0911-7806
2758-3651
DOI:10.57415/xshinpo.54.0_33