メタボリックシンドロームの予防・改善を目的とした食・生活変容のための支援ツールの効果検証およびその普及に関する研究

肥満の改善につながる食生活支援のポイントを取り入れて支援の流れを整理した 「脱メタボリックシンドローム用食・生活支援ガイド」 と関連教材を、特定保健指導を実施している3施設で活用し、その効果検証および普及を行うことを目的とした。平成24年度特定保健指導対象となった男性182名を研究対象とした。特定保健指導を担当した指導者は、初回面接用、継続支援用(3カ月後)、6カ月後評価時用の3枚の食・生活支援チェックシートに、指導後自らの支援状況を振り返り、評価項目を記入し、対象者の気持ちの変化、取り組みの工夫の状況等ステージを見極めた指導計画を立てた。6カ月後評価時には、体重変化・腹囲の変化等を記録した。...

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Published inJournal of the Japan Dietetic Association Vol. 60; no. 5; pp. 273 - 282
Main Authors 坂根, 直樹, 西村, 節子, 松岡, 幸代, 雲井, 恵, 足達, 淑子, 武見, ゆかり, 下浦, 佳之, 中村, 正和
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本栄養士会 2017
The Japan Dietetic Association
Subjects
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ISSN0013-6492
2185-6877
DOI10.11379/jjda.60.273

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Summary:肥満の改善につながる食生活支援のポイントを取り入れて支援の流れを整理した 「脱メタボリックシンドローム用食・生活支援ガイド」 と関連教材を、特定保健指導を実施している3施設で活用し、その効果検証および普及を行うことを目的とした。平成24年度特定保健指導対象となった男性182名を研究対象とした。特定保健指導を担当した指導者は、初回面接用、継続支援用(3カ月後)、6カ月後評価時用の3枚の食・生活支援チェックシートに、指導後自らの支援状況を振り返り、評価項目を記入し、対象者の気持ちの変化、取り組みの工夫の状況等ステージを見極めた指導計画を立てた。6カ月後評価時には、体重変化・腹囲の変化等を記録した。その結果、1施設において体重とBMIで効果が検証された。他の2施設では有意な変化は見られなかったが、3施設に共通して、保健指導終了後の行動変容の継続性が高いことが示唆された。 「食・生活支援ガイド」 の活用は、支援者と対象者との信頼関係を築き、支援者により対象者主体の支援スタイルを促す可能性が示唆された。
ISSN:0013-6492
2185-6877
DOI:10.11379/jjda.60.273