精神疾患を有する下腿切断者への下腿義足製作経験

昨今様々な疾患において下肢を小切断、あるいは大切断し、義足を製作することはよくあるが、切断に至る患者には様々な原疾患を抱えていることが多い。今回精神疾患を有する患者が下腿切断に至ったが、重度の統合失調症と下腿切断の合併を理由に、患者自宅近隣の回復期リハビリテーション病院への転院ができず、急性期病院にて訓練用仮義足を製作、退院後に外来、在宅において本義足の製作を行い、自立歩行の獲得に至ったケースを経験した。原疾患へ対応するには急性期スタッフや訪問リハスタッフとのチーム医療を行うことが重要と考えられた。...

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Published inPOアカデミージャーナル Vol. 27; no. 2; pp. 124 - 127
Main Authors 森, 彩華, 藤本, 和希, 宮本, 章尋, 小西, 克浩, 森田, 悠吾, 矢嶋, 優磨
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本義肢装具士協会 2019
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ISSN0919-8776
2434-4060
DOI10.32193/jjapo.27.2_124

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Summary:昨今様々な疾患において下肢を小切断、あるいは大切断し、義足を製作することはよくあるが、切断に至る患者には様々な原疾患を抱えていることが多い。今回精神疾患を有する患者が下腿切断に至ったが、重度の統合失調症と下腿切断の合併を理由に、患者自宅近隣の回復期リハビリテーション病院への転院ができず、急性期病院にて訓練用仮義足を製作、退院後に外来、在宅において本義足の製作を行い、自立歩行の獲得に至ったケースを経験した。原疾患へ対応するには急性期スタッフや訪問リハスタッフとのチーム医療を行うことが重要と考えられた。
ISSN:0919-8776
2434-4060
DOI:10.32193/jjapo.27.2_124