EVAR術後に難治性のtype IIエンドリークのために開腹手術を要した腹膜透析患者の1例
62歳の男性,腹膜透析依存状態となった後に腹部大動脈瘤と診断されendovascular aneurysm repair(EVAR)を施行したものの,難治性type IIエンドリークのため血管内治療を3回行った。しかし持続的な動脈瘤径の拡大を認めEVARの3年後に開腹手術の適応となった。開腹時には癒着は認めず,腰動脈および正中仙骨動脈の結紮術を施行した。腹膜透析患者であっても導入後の期間が浅く,感染の既往がなければ,安全に開腹手術を行うことは可能であった。...
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Published in | 脈管学 Vol. 60; no. 6; pp. 83 - 87 |
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Main Author | |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本脈管学会
10.06.2020
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Subjects | |
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ISSN | 0387-1126 1880-8840 |
DOI | 10.7133/jca.19-00026 |
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Summary: | 62歳の男性,腹膜透析依存状態となった後に腹部大動脈瘤と診断されendovascular aneurysm repair(EVAR)を施行したものの,難治性type IIエンドリークのため血管内治療を3回行った。しかし持続的な動脈瘤径の拡大を認めEVARの3年後に開腹手術の適応となった。開腹時には癒着は認めず,腰動脈および正中仙骨動脈の結紮術を施行した。腹膜透析患者であっても導入後の期間が浅く,感染の既往がなければ,安全に開腹手術を行うことは可能であった。 |
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ISSN: | 0387-1126 1880-8840 |
DOI: | 10.7133/jca.19-00026 |