季節性アレルギー性鼻炎を対象とした鼻噴霧用デキサメタゾンシペシル酸エステルの初期療法における有用性の検討

• Published in: 耳鼻咽喉科展望 Vol. 56; no. 4; pp. 221 - 228
• Main Authors: 飯野, 孝, 蓮, 琢也, 三瓶, 紗弥香, 田中, 康広, 海邊, 昭子, 増田, 文子, 高石, 慎也, 穴澤, 卯太郎, 結束, 寿, 吉村, 剛
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 耳鼻咽喉科展望会 15.08.2013
• Subjects: デキサメタゾンシペシル酸エステル; 初期療法; 花粉症; 鼻噴霧用ステロイド薬
• ISSN: 0386-9687; 1883-6429
• DOI: 10.11453/orltokyo.56.221

季節性アレルギー性鼻炎 (スギ花粉症) に対する鼻噴霧用デキサメタゾンシペシル酸エステル (dexamethasone cipecilate) の初期療法の有用性を検討した。スギ花粉飛散前に来院した患者 (以下, 初期療法群) およびスギ花粉飛散後に来院した患者 (以下, 飛散後治療群) に対し, デキサメタゾンシペシル酸エステル外用 400μg を1日1回, 専用噴霧器で鼻腔内に噴霧し, 鼻症状および QOL にて比較検討を行った。スギ花粉本格飛散時における鼻症状スコアおよび QOL スコアは, 飛散後治療群に比べて初期療法群において低く, 鼻症状が抑制された。 以上より, 鼻噴霧用デキサメタゾンシペシル酸エステルの季節性アレルギー性鼻炎の初期療法における有用性が示唆された。