膝窩動脈病変に対するModified Sims’ Positionを用いたアプローチ

膝窩動脈領域は膝関節による視野の制限があるためアプローチの選択が難しい。腹臥位による後方アプローチが病変の露出には良いが,膝関節の中枢および末梢方向への到達は難しく,大伏在静脈の採取も難しくなる。これらの問題点を同時に解決できるmodified Sims’ positionは腹臥位から対側の膝を屈曲し上半身を軽度挙上した体位で広範囲な病変に対応でき体位変換なくグラフト採取も可能である。非常に有用な方法であり報告した。...

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Bibliographic Details
Published in脈管学 Vol. 64; no. 6; pp. 97 - 101
Main Authors 横山, 雄一郎, 藤枝, 裕之, 東野, 博, 圓本, 剛司, 阿部, 充伯, 阿部, 裕美子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.10.2024
Subjects
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.24-00020

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Summary:膝窩動脈領域は膝関節による視野の制限があるためアプローチの選択が難しい。腹臥位による後方アプローチが病変の露出には良いが,膝関節の中枢および末梢方向への到達は難しく,大伏在静脈の採取も難しくなる。これらの問題点を同時に解決できるmodified Sims’ positionは腹臥位から対側の膝を屈曲し上半身を軽度挙上した体位で広範囲な病変に対応でき体位変換なくグラフト採取も可能である。非常に有用な方法であり報告した。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.24-00020