当センターの発達障がい傾向のある低年齢児における 姿勢・運動機能やセルフケアの特性と変化

【目的】発達障がい傾向のある低年齢児において,姿勢・運動機能やセルフケアの特性と変化を明らかにすることである.【対象】独歩可能だが行動面の困りやセルフケア未獲得からPTを開始し,半年以上が経過している児17名とした.【方法】保護者に開始時の主訴と,開始時・最終時の姿勢・運動機能・セルフケアについて,担当PTにPT内容と運動機能について,記入形式で質問した.【結果】保護者の主訴は,姿勢保持の困りが多く,セルフケアは少なかった.運動機能・セルフケアについて,開始時は著しい遅れが生じていた.最終時,運動機能は遅れが軽減し,セルフケアの内,食事・整容と入浴・更衣は向上したが,トイレ動作では最終時も遅れ...

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Published in大分県理学療法学 Vol. 16; pp. 20 - 28
Main Authors 那須, 賢一, 小森, 麻里, 橋本, 志保, 久保田, 珠美, 田﨑, 挙哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 大分県理学療法士協会 31.03.2023
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ISSN1349-4783
2434-5431
DOI10.32227/oitaptj.16-4

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Summary:【目的】発達障がい傾向のある低年齢児において,姿勢・運動機能やセルフケアの特性と変化を明らかにすることである.【対象】独歩可能だが行動面の困りやセルフケア未獲得からPTを開始し,半年以上が経過している児17名とした.【方法】保護者に開始時の主訴と,開始時・最終時の姿勢・運動機能・セルフケアについて,担当PTにPT内容と運動機能について,記入形式で質問した.【結果】保護者の主訴は,姿勢保持の困りが多く,セルフケアは少なかった.運動機能・セルフケアについて,開始時は著しい遅れが生じていた.最終時,運動機能は遅れが軽減し,セルフケアの内,食事・整容と入浴・更衣は向上したが,トイレ動作では最終時も遅れを認めていた.【結語】発達障がい傾向のある低年齢児では,運動機能・セルフケアともに開始時は遅れがあり,保護者は姿勢保持に困りを抱えやすいが,セルフケアの遅れを認識できていない可能性が示唆された.
ISSN:1349-4783
2434-5431
DOI:10.32227/oitaptj.16-4