腎移植後に発生した甲状腺癌の3例
近年腎移植後の生着率や生存率が増加するとともに移植後の悪性腫瘍の発生が問題となっている。皮膚癌,腎癌などが多いとされる一方,甲状腺癌の報告も散見する。移植後悪性腫瘍の発生機序として様々な報告があるが,その中の一つとして免疫抑制薬の関与も示唆されている(FK506:Tacrolimus,MMF:Mycophenolate Mofetil,CYA:Cyclosporin A,AZ:Azathioprineなど)。また悪性腫瘍の種類により治療方針も変わってくる。腎移植後甲状腺癌についての治療方針についてはこれまでまとまった報告もなく,今後の症例の積み重ねが必要である。...
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Published in | 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌 Vol. 32; no. 2; pp. 130 - 135 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本内分泌外科学会・日本甲状腺外科学会
2015
|
Subjects | |
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ISSN | 2186-9545 |
DOI | 10.11226/jaesjsts.32.2_130 |
Cover
Summary: | 近年腎移植後の生着率や生存率が増加するとともに移植後の悪性腫瘍の発生が問題となっている。皮膚癌,腎癌などが多いとされる一方,甲状腺癌の報告も散見する。移植後悪性腫瘍の発生機序として様々な報告があるが,その中の一つとして免疫抑制薬の関与も示唆されている(FK506:Tacrolimus,MMF:Mycophenolate Mofetil,CYA:Cyclosporin A,AZ:Azathioprineなど)。また悪性腫瘍の種類により治療方針も変わってくる。腎移植後甲状腺癌についての治療方針についてはこれまでまとまった報告もなく,今後の症例の積み重ねが必要である。 |
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ISSN: | 2186-9545 |
DOI: | 10.11226/jaesjsts.32.2_130 |