間欠性跛行を来した膝窩部ガングリオンの一例

症例は43歳男性。左下腿間欠性跛行を主訴に前医受診。左下肢動脈狭窄が疑われ,当科紹介受診となった。CTおよびMRIでは左膝窩動脈は多房性の囊胞構造物により圧排され,限局的な狭窄を来していた。膝窩動脈外膜囊腫による左膝窩動脈狭窄と診断した。手術は狭窄部膝窩動脈を切除し,大伏在静脈で置換を行った。病理では囊腫性病変は動脈壁外に存在しており,ガングリオンと診断した。...

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Published in脈管学 Vol. 63; no. 4; pp. 63 - 67
Main Authors 尾﨑, 公彦, 荻原, 正規, 宮原, 拓也, 西野, 純史, 海野, 俊之, 吉本, 多一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.07.2023
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.23-00009

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Summary:症例は43歳男性。左下腿間欠性跛行を主訴に前医受診。左下肢動脈狭窄が疑われ,当科紹介受診となった。CTおよびMRIでは左膝窩動脈は多房性の囊胞構造物により圧排され,限局的な狭窄を来していた。膝窩動脈外膜囊腫による左膝窩動脈狭窄と診断した。手術は狭窄部膝窩動脈を切除し,大伏在静脈で置換を行った。病理では囊腫性病変は動脈壁外に存在しており,ガングリオンと診断した。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.23-00009