内服ステロイド治療が奏功したPR3-ANCA 陽性IgG4非関連炎症性腹部大動脈瘤の1 例
要旨:2 型糖尿病治療中の80 歳男性が2 カ月前から続く上腹部痛で受診した。腹部血管雑音や圧痛を認めず,腫瘤は触知しなかった。造影CT で腎動脈分岐頭側にマントルサインを伴う最大短径45 mm の腹部大動脈瘤を認め,PET でFDG の強い集積を認めた。IgG4 は102 mg/dl と正常値であったがCRP が軽度上昇し,PR3-ANCA が陽性であった。炎症性大動脈瘤と診断し,経口プレドニゾロン40 mg/day などによる治療開始1 カ月後,最大短径は33 mm まで改善し,FDG の異常集積は消退した。...
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          | Published in | 脈管学 Vol. 55; no. 4; pp. 71 - 77 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            日本脈管学会
    
        2015
     | 
| Subjects | |
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| ISSN | 0387-1126 1880-8840  | 
| DOI | 10.7133/jca.15-00010 | 
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| Summary: | 要旨:2 型糖尿病治療中の80 歳男性が2 カ月前から続く上腹部痛で受診した。腹部血管雑音や圧痛を認めず,腫瘤は触知しなかった。造影CT で腎動脈分岐頭側にマントルサインを伴う最大短径45 mm の腹部大動脈瘤を認め,PET でFDG の強い集積を認めた。IgG4 は102 mg/dl と正常値であったがCRP が軽度上昇し,PR3-ANCA が陽性であった。炎症性大動脈瘤と診断し,経口プレドニゾロン40 mg/day などによる治療開始1 カ月後,最大短径は33 mm まで改善し,FDG の異常集積は消退した。 | 
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| ISSN: | 0387-1126 1880-8840  | 
| DOI: | 10.7133/jca.15-00010 |