開頭手術を要した副鼻腔血瘤腫の2例
開頭手術を要した鼻副鼻腔血瘤腫の2症例について報告した。血瘤腫の発生部位として、文献上ほとんどが中鼻道、上顎洞由来なのに対し、症例1は節骨洞、症例2は前頭洞付近から発生したと思われた。症例1は、頭皮冠状切開とmidfacial deglovngを併用することにより、顔面に外切開を入れずに摘出することが可能であり、優れたアプローチ法と思われた。2症例ともに頭蓋底、眼窩内側の骨欠損を来し、進行しているにもかかわらず、自覚症状に乏しく、見落とさないような注意が必要と思われた。...
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Published in | 耳鼻と臨床 Vol. 51; no. 2; pp. 120 - 123 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
耳鼻と臨床会
2005
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0447-7227 2185-1034 |
DOI | 10.11334/jibi1954.51.2_120 |
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Summary: | 開頭手術を要した鼻副鼻腔血瘤腫の2症例について報告した。血瘤腫の発生部位として、文献上ほとんどが中鼻道、上顎洞由来なのに対し、症例1は節骨洞、症例2は前頭洞付近から発生したと思われた。症例1は、頭皮冠状切開とmidfacial deglovngを併用することにより、顔面に外切開を入れずに摘出することが可能であり、優れたアプローチ法と思われた。2症例ともに頭蓋底、眼窩内側の骨欠損を来し、進行しているにもかかわらず、自覚症状に乏しく、見落とさないような注意が必要と思われた。 |
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ISSN: | 0447-7227 2185-1034 |
DOI: | 10.11334/jibi1954.51.2_120 |