急性喉頭蓋炎35例の臨床的検討

急性喉頭蓋炎35例の臨床的検討を行った。35例中男性23例、女性12例であった。平均年齢は57.1歳で、発症の季節性は認められなかった。症状は全例咽頭痛があり、嚥下痛、嚥下困難と続き、呼吸困難が37%あった。気管切開は3例 (8.6%) で施行され、致死例はなかった。喉頭ファイバー所見にて、喉頭蓋が高度に腫脹し、披裂部まで腫脹している症例は気管切開を必要とされる場合が多く認められ、より厳重に呼吸状態を観察する必要があると思われた。...

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Published in耳鼻と臨床 Vol. 50; no. 3; pp. 226 - 229
Main Authors 山本, 馨, 木村, 真知子, 佐久間, 康徳, 石戸谷, 淳一, 香取, 秀明, 池田, 陽一, 佃, 守, 廣瀬, 正二
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻と臨床会 20.05.2004
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ISSN0447-7227
2185-1034
DOI10.11334/jibi1954.50.3_226

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Summary:急性喉頭蓋炎35例の臨床的検討を行った。35例中男性23例、女性12例であった。平均年齢は57.1歳で、発症の季節性は認められなかった。症状は全例咽頭痛があり、嚥下痛、嚥下困難と続き、呼吸困難が37%あった。気管切開は3例 (8.6%) で施行され、致死例はなかった。喉頭ファイバー所見にて、喉頭蓋が高度に腫脹し、披裂部まで腫脹している症例は気管切開を必要とされる場合が多く認められ、より厳重に呼吸状態を観察する必要があると思われた。
ISSN:0447-7227
2185-1034
DOI:10.11334/jibi1954.50.3_226