変形性腰椎症による静脈圧排が誘因と考えられた深部静脈血栓症に,静脈ステント留置術が有効であった1例

変形性腰椎症による後方圧迫が誘因と考えられた深部静脈血栓症に対し,カテーテル的血栓溶解療法と腸骨静脈ステント留置術を施行し症状の改善を得た。本症例は腸骨静脈圧迫症候群に準じた病態と考えられ,大量の血栓を生じ抗凝固療法の治療効果が乏しいとされる。カテーテル的血栓溶解療法および静脈ステント留置による本治療法は,静脈還流を早期に再開させ症状を改善させるとともに,血栓後症候群の回避にも有効であると考えられた。...

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Published in脈管学 Vol. 59; no. 3; pp. 11 - 15
Main Authors 山本, 知則, 林, 佑樹, 井坂, 晋, 井上, 龍也, 尾花, 正裕
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本脈管学会 10.03.2019
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ISSN0387-1126
1880-8840
DOI10.7133/jca.18-00043

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Summary:変形性腰椎症による後方圧迫が誘因と考えられた深部静脈血栓症に対し,カテーテル的血栓溶解療法と腸骨静脈ステント留置術を施行し症状の改善を得た。本症例は腸骨静脈圧迫症候群に準じた病態と考えられ,大量の血栓を生じ抗凝固療法の治療効果が乏しいとされる。カテーテル的血栓溶解療法および静脈ステント留置による本治療法は,静脈還流を早期に再開させ症状を改善させるとともに,血栓後症候群の回避にも有効であると考えられた。
ISSN:0387-1126
1880-8840
DOI:10.7133/jca.18-00043