特性不安傾向に着目したオフィスにおける個人デスクへの植物設置による心理的効果

既往研究から,オフィスにおける個人デスクへの植物設置が勤務者のストレス緩和や仕事のはかどりなどに有効であることが報告されている。一方,植物への反応においては,特性不安傾向による違いなど,個人差があることも報告されている。不安傾向が高い場合は,休職などに繋がる可能性も高く,その対策が求められる。そこで本研究は,特性不安傾向の違いによる植物設置の効果を明らかにすることを目的とし,オフィスの個人デスクへの植物設置による心理指標の測定を試みた。その結果,高不安群の方が,低不安群に比べ,植物設置により,感情状態(POMS2)や仕事や職場に対する主観評価(VAS)が改善することが明らかとなった。...

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Published in日本緑化工学会誌 Vol. 49; no. 1; pp. 135 - 138
Main Authors 岩崎, 寛, 矢羽田, 明照, 関根, 大樹, 中村, 純子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本緑化工学会 31.08.2023
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ISSN0916-7439
0916-7439
DOI10.7211/jjsrt.49.135

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Summary:既往研究から,オフィスにおける個人デスクへの植物設置が勤務者のストレス緩和や仕事のはかどりなどに有効であることが報告されている。一方,植物への反応においては,特性不安傾向による違いなど,個人差があることも報告されている。不安傾向が高い場合は,休職などに繋がる可能性も高く,その対策が求められる。そこで本研究は,特性不安傾向の違いによる植物設置の効果を明らかにすることを目的とし,オフィスの個人デスクへの植物設置による心理指標の測定を試みた。その結果,高不安群の方が,低不安群に比べ,植物設置により,感情状態(POMS2)や仕事や職場に対する主観評価(VAS)が改善することが明らかとなった。
ISSN:0916-7439
0916-7439
DOI:10.7211/jjsrt.49.135