レーザによってダイヤモンド砥粒を固着したミーリング工具の加工特性に関する研究

ダイヤモンド砥粒は硬度と耐摩耗性に優れることから硬脆材料を加工する工具の刃先として用いられる. 一般的なダイヤモンド工具の砥粒固着方法としては主にメタルボンド,電着ボンド,レジノイドボンド,ビトリファイドボンドなどの結合材が用いられる.これらの固着方法に対し,本研究ではチタン合金の表面にダイヤモンド砥粒を噴出し,それと同時にレ-ザを照射することでその照射部にダイヤモンド砥粒を直接固着させる方法によって結合材を用いないミ-リング工具を試作した.そして,その試作したミ-リング工具を用いてソ-ダガラスや高硬度材料であるサファイア,歯科治療に用いられるジルコニアセラミクスの加工を行い,産業分野や医療分...

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Published in砥粒加工学会誌 Vol. 68; no. 12; pp. 688 - 693
Main Authors 諏訪部, 仁, 船田, 義則, 石川, 憲一, 高山, 洸輔
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 砥粒加工学会 01.12.2024
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ISSN0914-2703
1880-7534
DOI10.11420/jsat.68.688

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Summary:ダイヤモンド砥粒は硬度と耐摩耗性に優れることから硬脆材料を加工する工具の刃先として用いられる. 一般的なダイヤモンド工具の砥粒固着方法としては主にメタルボンド,電着ボンド,レジノイドボンド,ビトリファイドボンドなどの結合材が用いられる.これらの固着方法に対し,本研究ではチタン合金の表面にダイヤモンド砥粒を噴出し,それと同時にレ-ザを照射することでその照射部にダイヤモンド砥粒を直接固着させる方法によって結合材を用いないミ-リング工具を試作した.そして,その試作したミ-リング工具を用いてソ-ダガラスや高硬度材料であるサファイア,歯科治療に用いられるジルコニアセラミクスの加工を行い,産業分野や医療分野への適応性を評価した結果について述べる.
ISSN:0914-2703
1880-7534
DOI:10.11420/jsat.68.688