頸動脈再建を要した頸動脈小体腫瘍の1例
頸動脈合併切除後, 血行再建を行つた頸動脈小体腫瘍症例を報告した. 頸動脈造影により腫瘍が分岐部・内頸動脈を取り巻く所見が見られたためballoon Matas testを施行し頸動脈再建術の準備を行い手術に臨んだ. 術後の病理組織検査で, 腫瘍は内頸動脈内腔に極めて近く進展しており, 剥離摘出は困難であつたことが裏付けられた. 術前検査で腫瘍が分岐部・内頸動脈を取り巻く所見があれば, 腫瘍の大きさにかかわらず血管再建手術を考慮しておく必要性があると思われた....
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Published in | 耳鼻と臨床 Vol. 41; no. 1; pp. 24 - 28 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
耳鼻と臨床会
1995
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0447-7227 2185-1034 |
DOI | 10.11334/jibi1954.41.1_24 |
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Summary: | 頸動脈合併切除後, 血行再建を行つた頸動脈小体腫瘍症例を報告した. 頸動脈造影により腫瘍が分岐部・内頸動脈を取り巻く所見が見られたためballoon Matas testを施行し頸動脈再建術の準備を行い手術に臨んだ. 術後の病理組織検査で, 腫瘍は内頸動脈内腔に極めて近く進展しており, 剥離摘出は困難であつたことが裏付けられた. 術前検査で腫瘍が分岐部・内頸動脈を取り巻く所見があれば, 腫瘍の大きさにかかわらず血管再建手術を考慮しておく必要性があると思われた. |
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ISSN: | 0447-7227 2185-1034 |
DOI: | 10.11334/jibi1954.41.1_24 |