当科における口腔癌のチーム医療

近年, 頭頸部腫瘍の治療に関して, 様々な集学的治療, 複雑な再建手術がおこなわれるようになり, チーム医療の必要性が言われている。当科でも各科と連携をとりつつ口腔癌の治療に当たっている。当科を口腔癌患者が受診した際には, 患者の主治医科となり治療方針を決定し, 必要に応じて関連各科に協力要請を行い, 治療が進めている。関連各科は治療に非常に協力的であり, 治療はスムーズに進んでいると思われる。口腔癌治療の協力科は放射線科, 消化器外科, リハビリテーション科, 麻酔科, 形成外科, 整形外科, 耳鼻咽喉科である。いずれの協力科とも定期的カンファレンスは開催せず, その都度, 必要に応じて話し...

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Published in頭頸部癌 Vol. 30; no. 3; pp. 381 - 384
Main Authors 小林, 慎, 木村, 博人, 小林, 恒
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本頭頸部癌学会 2004
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ISSN1349-5747
1881-8382
DOI10.5981/jjhnc.30.381

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Summary:近年, 頭頸部腫瘍の治療に関して, 様々な集学的治療, 複雑な再建手術がおこなわれるようになり, チーム医療の必要性が言われている。当科でも各科と連携をとりつつ口腔癌の治療に当たっている。当科を口腔癌患者が受診した際には, 患者の主治医科となり治療方針を決定し, 必要に応じて関連各科に協力要請を行い, 治療が進めている。関連各科は治療に非常に協力的であり, 治療はスムーズに進んでいると思われる。口腔癌治療の協力科は放射線科, 消化器外科, リハビリテーション科, 麻酔科, 形成外科, 整形外科, 耳鼻咽喉科である。いずれの協力科とも定期的カンファレンスは開催せず, その都度, 必要に応じて話し合うようにしている。しかしその, 問題点として治療方針の決定が独断的になることがあること, カンファレンスが行われず手紙のみですまされることがあること, 協力依頼を科としてではなく個人的に依頼する傾向があることがあげられる。
ISSN:1349-5747
1881-8382
DOI:10.5981/jjhnc.30.381