当院いびき無呼吸専門外来におけるレム睡眠行動異常症の対応について

最近は多くのメディアで睡眠障害が取り上げられており, レム睡眠行動異常症 (RBD) もその一つである。その内容としては, 睡眠障害の概要から始まり, レム睡眠行動異常症の症状・増悪因子・治療, さらにはパーキンソン病との関わり等についてまで触れられている。こういった放送後からレム睡眠行動異常症を心配して当科外来を受診する患者が増え, いびきや睡眠時無呼吸症候群 (SAS) を主体としている当科としては対応に苦慮しているのが現状である。確かに近年の論文では, レム睡眠行動異常症とパーキンソン病をはじめとした, いわゆるシヌクレイノパチーと呼ばれる神経変性疾患との関連が取りざたされており, 神経...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in耳鼻咽喉科展望 Vol. 56; no. 2; pp. 65 - 70
Main Authors 大前, 祥子, 吉田, 隆一, 恩田, 信人, 中島, 庸也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 耳鼻咽喉科展望会 15.04.2013
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0386-9687
1883-6429
DOI10.11453/orltokyo.56.65

Cover

More Information
Summary:最近は多くのメディアで睡眠障害が取り上げられており, レム睡眠行動異常症 (RBD) もその一つである。その内容としては, 睡眠障害の概要から始まり, レム睡眠行動異常症の症状・増悪因子・治療, さらにはパーキンソン病との関わり等についてまで触れられている。こういった放送後からレム睡眠行動異常症を心配して当科外来を受診する患者が増え, いびきや睡眠時無呼吸症候群 (SAS) を主体としている当科としては対応に苦慮しているのが現状である。確かに近年の論文では, レム睡眠行動異常症とパーキンソン病をはじめとした, いわゆるシヌクレイノパチーと呼ばれる神経変性疾患との関連が取りざたされており, 神経内科や精神科との関わりが, 今後重要になると思われる。今回は当院でのいびき無呼吸専門外来におけるレム睡眠行動異常症の対処について検討した。
ISSN:0386-9687
1883-6429
DOI:10.11453/orltokyo.56.65