帯水層へのCO2処理に関する研究

地中には種々の形でCO2が存在しており, CO2を地中に処理することは海中処理に比べ周辺への環境影響はより少ない方法であると考えられる.本論では, 処理容量を大きくするため水相へCO2を溶解させる形で地中に貯留する技術について, 現在利用されていない帯水層を対象に, 貯留可能性量, コスト等のフィージビリティ・スタディを行い, 世界全体での貯留量3,200億トン, コスト3,000円/トン-CO2, 所要動力73kWb/トン-CO2と技術的, 経済的に十分に実現可能な技術であることを明らかにした.今後, 環境への影響評価を重点に, さらに検討する必要がある....

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Published in化学工学論文集 Vol. 19; no. 5; pp. 705 - 713
Main Authors 野口, 嘉一, 小出, 仁, 飯島, 正樹, 進藤, 勇治, 田崎, 義行, 伊藤, 和逸
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 化学工学会 1993
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ISSN0386-216X
1349-9203
DOI10.1252/kakoronbunshu.19.705

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Summary:地中には種々の形でCO2が存在しており, CO2を地中に処理することは海中処理に比べ周辺への環境影響はより少ない方法であると考えられる.本論では, 処理容量を大きくするため水相へCO2を溶解させる形で地中に貯留する技術について, 現在利用されていない帯水層を対象に, 貯留可能性量, コスト等のフィージビリティ・スタディを行い, 世界全体での貯留量3,200億トン, コスト3,000円/トン-CO2, 所要動力73kWb/トン-CO2と技術的, 経済的に十分に実現可能な技術であることを明らかにした.今後, 環境への影響評価を重点に, さらに検討する必要がある.
ISSN:0386-216X
1349-9203
DOI:10.1252/kakoronbunshu.19.705