重症慢性虚血性心疾患患者に対し逆行性冠静脈経由による骨髄単核球移植治療が有用であった一例
陳旧性心筋梗塞を有し冠動脈バイパス術の既往を有する通常治療抵抗性の虚血性心筋症患者に対して,自己骨髄単核球を冠静脈内に逆行性オクルージョンバルーンカテーテルを用いて移植した.その 4 週間後・ 6 ヶ月後・36 ヶ月後に負荷心筋シンチグラムならびに左室造影にて,心筋血流・心機能の評価を行い,細胞移植療法の短期・長期の治療効果を観察しえた.その結果,36 ヶ月にわたっての狭心症状ならびに心筋血流の持続的改善と,駆出率の一過性の改善を認めた....
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| Published in | 日大医学雑誌 Vol. 69; no. 3; pp. 203 - 208 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本大学医学会
01.06.2010
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| Subjects | |
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| ISSN | 0029-0424 1884-0779 |
| DOI | 10.4264/numa.69.203 |
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| Summary: | 陳旧性心筋梗塞を有し冠動脈バイパス術の既往を有する通常治療抵抗性の虚血性心筋症患者に対して,自己骨髄単核球を冠静脈内に逆行性オクルージョンバルーンカテーテルを用いて移植した.その 4 週間後・ 6 ヶ月後・36 ヶ月後に負荷心筋シンチグラムならびに左室造影にて,心筋血流・心機能の評価を行い,細胞移植療法の短期・長期の治療効果を観察しえた.その結果,36 ヶ月にわたっての狭心症状ならびに心筋血流の持続的改善と,駆出率の一過性の改善を認めた. |
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| ISSN: | 0029-0424 1884-0779 |
| DOI: | 10.4264/numa.69.203 |