言語聴覚療法・理学療法・作業療法専攻1年生の入学経過等について

1997年12月に本学院に在籍する言語聴覚士,理学療法士,作業療法士養成課程の1年生89名に対して,本学院に入学するまでの経過や入学後の状況等についてのアンケート調査を行った.その結果,学生がST·PT・OTという各専門職を知ったきっかけは,家族など身近な人から聞いた場合が多 く,高校等の進路指導で知ったのは比較的少数で,マスコミ等の媒体から専門職の存在を知ったという場合には,その媒体として受験ガイドブックが多かった.各専門課程の受験を決意してから行った資料収集の結果は,PT·OTに比べてSTでは適切な資料を入手できないことが多かった.学生の自己評価では,専門課程入学後の状況として「努力しなけ...

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Published in高知リハビリテーション学院紀要 Vol. 1; pp. 91 - 97
Main Authors 笠井, 新一郎, 石川, 裕治, 山田, 弘幸, 稲田, 勤, 福永, 一郎, 實成, 文彦, 長嶋, 比奈美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 学校法人高知学園 高知リハビリテーション学院 31.03.2000
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ISSN1345-5648
2433-4553
DOI10.15028/kochireha.1.0_91

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Summary:1997年12月に本学院に在籍する言語聴覚士,理学療法士,作業療法士養成課程の1年生89名に対して,本学院に入学するまでの経過や入学後の状況等についてのアンケート調査を行った.その結果,学生がST·PT・OTという各専門職を知ったきっかけは,家族など身近な人から聞いた場合が多 く,高校等の進路指導で知ったのは比較的少数で,マスコミ等の媒体から専門職の存在を知ったという場合には,その媒体として受験ガイドブックが多かった.各専門課程の受験を決意してから行った資料収集の結果は,PT·OTに比べてSTでは適切な資料を入手できないことが多かった.学生の自己評価では,専門課程入学後の状況として「努力しなければと思いつつ, うまくいかない」と回答する学生が多かった.本学院としては,専門教育上の工夫を行うことに加えて,今後も学生の状態やニーズを把握するための定期的な調査が必要と考える.また,養成校全体や専門職団体としても,適切な広報活動や専門教育上の一層の努力が必要であるが,国家資格化が遅れた言語聴覚士では特にその必要性が高いと考える.
ISSN:1345-5648
2433-4553
DOI:10.15028/kochireha.1.0_91