林床処理を行った二次林と畑地の放射性セシウムの土壌吸着様式
福島第一原子力発電所事故に由来する放射性セシウム (137Cs) の森林土壌と畑地土壌中の吸着様式を逐次抽出法を用いて調べた。その結果,水溶態はほとんど存在せず,交換態や有機態は,畑地では有機物層で13%,鉱質土層表層で9%あったのに対し,森林では有機物層で3%,鉱質土層表層で2%であり,有機物の量に関係なく,ほとんどの 137Cs は生態系内を移動しにくい形態で存在していた。有機物層除去により,森林土壌表層の放射能は低下したが,その中での交換態や有機態画分の割合は増加した。...
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Published in | 日本緑化工学会誌 Vol. 41; no. 1; pp. 3 - 8 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
日本緑化工学会
2015
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0916-7439 0916-7439 |
DOI | 10.7211/jjsrt.41.3 |
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Summary: | 福島第一原子力発電所事故に由来する放射性セシウム (137Cs) の森林土壌と畑地土壌中の吸着様式を逐次抽出法を用いて調べた。その結果,水溶態はほとんど存在せず,交換態や有機態は,畑地では有機物層で13%,鉱質土層表層で9%あったのに対し,森林では有機物層で3%,鉱質土層表層で2%であり,有機物の量に関係なく,ほとんどの 137Cs は生態系内を移動しにくい形態で存在していた。有機物層除去により,森林土壌表層の放射能は低下したが,その中での交換態や有機態画分の割合は増加した。 |
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ISSN: | 0916-7439 0916-7439 |
DOI: | 10.7211/jjsrt.41.3 |