地盤情報データベースを活用した大阪市内における帯水層蓄熱システムの導入評価

関西では約7万本のボーリングデータを収録した「関西圏地盤情報データベース(関西圏DB)」が整備されており,地域の地盤特性に関する多くの研究や実務に利活用されてきた。本研究では,再生可能エネルギーの普及促進事業の一環として,関西圏DBを利活用して構築した地盤モデルをもとに,帯水層蓄熱システム(ATES)の概算利用可能熱量(賦存量)と導入コストを算出して250 mメッシュのマップとして公開した。ボーリングデータベースは関西以外の地域でも整備されているため,地中熱利用の普及促進への活用が期待される。地域の地盤特性を把握し,産官学が連携して,地域に根差した地中熱利用を推進していくことが重要である。...

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Published in地下水学会誌 Vol. 67; no. 1; pp. 49 - 70
Main Authors 田中 邦治, 藤原 照幸, 井上 直人, 伊藤 浩子, 北田 奈緒子, 春日井 麻里
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本地下水学会 28.02.2025
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ISSN0913-4182
2185-5943
DOI10.5917/jagh.67.49

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Summary:関西では約7万本のボーリングデータを収録した「関西圏地盤情報データベース(関西圏DB)」が整備されており,地域の地盤特性に関する多くの研究や実務に利活用されてきた。本研究では,再生可能エネルギーの普及促進事業の一環として,関西圏DBを利活用して構築した地盤モデルをもとに,帯水層蓄熱システム(ATES)の概算利用可能熱量(賦存量)と導入コストを算出して250 mメッシュのマップとして公開した。ボーリングデータベースは関西以外の地域でも整備されているため,地中熱利用の普及促進への活用が期待される。地域の地盤特性を把握し,産官学が連携して,地域に根差した地中熱利用を推進していくことが重要である。
ISSN:0913-4182
2185-5943
DOI:10.5917/jagh.67.49