周術期管理チームの目指すもの
高齢者や重度の併存疾患を持つ患者の手術が増えている.しかし,麻酔科医のマンパワー不足が続いており,さらに2024年4月から医師にも時間外労働の上限規制が適用された.そのような状況で医師業務のタスク・シフト/シェアの推進が呼びかけられているが,医師業務の単なる振り分けに終わるべきではなく,それぞれの職種が可能な範囲で得意とする役割を自ら提案し相互補完の考え方で進めるべきである.周術期管理チームの編成は容易ではないが,例えば術後疼痛管理チームの立ち上げから始めて,徐々に活動範囲を広げ,権威勾配のないフラットな周術期管理チームを目指すのが現実的ではないだろうか....
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| Published in | 日本臨床麻酔学会誌 Vol. 44; no. 5; pp. 530 - 534 |
|---|---|
| Main Author | |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本臨床麻酔学会
15.09.2024
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0285-4945 1349-9149 |
| DOI | 10.2199/jjsca.44.530 |
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| Summary: | 高齢者や重度の併存疾患を持つ患者の手術が増えている.しかし,麻酔科医のマンパワー不足が続いており,さらに2024年4月から医師にも時間外労働の上限規制が適用された.そのような状況で医師業務のタスク・シフト/シェアの推進が呼びかけられているが,医師業務の単なる振り分けに終わるべきではなく,それぞれの職種が可能な範囲で得意とする役割を自ら提案し相互補完の考え方で進めるべきである.周術期管理チームの編成は容易ではないが,例えば術後疼痛管理チームの立ち上げから始めて,徐々に活動範囲を広げ,権威勾配のないフラットな周術期管理チームを目指すのが現実的ではないだろうか. |
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| ISSN: | 0285-4945 1349-9149 |
| DOI: | 10.2199/jjsca.44.530 |