認定看護師と特定行為

2015年に始まった特定看護師制度は2025年までに10万人となることを目指しているが,目標にはほど遠いのが現状である.理由の一つは,特定看護師は厚生労動省から終了証をもらうことになるが,資格としての効力がないことである.認定看護師は看護協会による資格であるが,現在の認定看護師資格のみを得るA課程は2026年度で終了し,特定行為を組み込んだB課程のみとなるが,すでに2020年度から開始されている.これにより全19分野の認定看護師教育に,特定行為研修を組み込むこととなる.さらに専門看護師制度もあり,そのすみわけも必要である.認定看護師養成がすべてB課程になるがために,認定看護師を目指す者が少なく...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 34; no. 2; pp. 122 - 124
Main Author 酒巻, 一平
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会 28.05.2025
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1881-7319
2189-4760
DOI10.15032/jsrcr.34.122

Cover

More Information
Summary:2015年に始まった特定看護師制度は2025年までに10万人となることを目指しているが,目標にはほど遠いのが現状である.理由の一つは,特定看護師は厚生労動省から終了証をもらうことになるが,資格としての効力がないことである.認定看護師は看護協会による資格であるが,現在の認定看護師資格のみを得るA課程は2026年度で終了し,特定行為を組み込んだB課程のみとなるが,すでに2020年度から開始されている.これにより全19分野の認定看護師教育に,特定行為研修を組み込むこととなる.さらに専門看護師制度もあり,そのすみわけも必要である.認定看護師養成がすべてB課程になるがために,認定看護師を目指す者が少なくなる可能性があるが,認定看護師,特定看護師の活躍の場は広く,認定看護師,特定看護師が増加することにより,呼吸管理レベルが向上することが期待される.
ISSN:1881-7319
2189-4760
DOI:10.15032/jsrcr.34.122