重症COPD患者の活動に対する歩数フィードバックを伴う呼吸リハビリテーションの効果
【目的】歩数フィードバック(歩数FB)を併用した呼吸リハビリテーション(PR)が,重症COPD患者の身体活動量(PA)を向上させるか検討した.【対象】PR未経験でかつ日常生活において強い呼吸困難と活動制限があるGOLD の病気分類III~IVの男性14例を対象とした.【方法】本研究は介入前調査2週間の後,PRのみ,PR+歩数FBを各々8週間行い,セッション毎に評価した.主要評価は加速度センサー付歩数計による歩数と運動量で,副次評価は息切れ,運動耐容能,日常生活における役割の有無,生活範囲とした.【結果】PRにてPA,息切れ,運動耐容能等が有意に改善した.これらは歩数FBをさらに追加することで向...
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Published in | 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌 Vol. 29; no. 2; pp. 334 - 340 |
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Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
25.12.2020
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Subjects | |
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ISSN | 1881-7319 2189-4760 |
DOI | 10.15032/jsrcr.29.2_334 |
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Summary: | 【目的】歩数フィードバック(歩数FB)を併用した呼吸リハビリテーション(PR)が,重症COPD患者の身体活動量(PA)を向上させるか検討した.【対象】PR未経験でかつ日常生活において強い呼吸困難と活動制限があるGOLD の病気分類III~IVの男性14例を対象とした.【方法】本研究は介入前調査2週間の後,PRのみ,PR+歩数FBを各々8週間行い,セッション毎に評価した.主要評価は加速度センサー付歩数計による歩数と運動量で,副次評価は息切れ,運動耐容能,日常生活における役割の有無,生活範囲とした.【結果】PRにてPA,息切れ,運動耐容能等が有意に改善した.これらは歩数FBをさらに追加することで向上した.【考察】PRは身体機能の改善を介してPAを向上させ,歩数FBによる活動目標の設定はPAをさらに向上させたものと考えられた. |
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ISSN: | 1881-7319 2189-4760 |
DOI: | 10.15032/jsrcr.29.2_334 |