肺癌外来化学療法の経口摂取に与える影響
【目的】肺癌外来化学療法の経口摂取に与える影響とその対策を明らかにすることを目的とした。【対象と方法】当院で外来化学療法を受けている肺癌患者37例を対象とし、自記式アンケート調査を施行した。【結果】31名(男性24名、女性7名)。有害事象としては食欲不振が61%と最多で、食事に影響を与えるものとしては、便秘、倦怠感、悪心、食欲不振、味覚変化、口内炎、下痢の順であった。鈍感になった味覚は甘味、塩味が各々7人、旨味が5人、酸味が3人、苦味、辛味が各々2人。敏感になった味覚は苦味、辛味が各々5人、酸味、塩味が各々3人、旨味、甘味が各々2人。食べやすい食品は麺類12人、野菜類4人、果実類4人。食べにく...
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Published in | 日本静脈経腸栄養学会雑誌 Vol. 30; no. 3; pp. 820 - 823 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本静脈経腸栄養学会
2015
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Subjects | |
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ISSN | 2189-0161 2189-017X |
DOI | 10.11244/jspen.30.820 |
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Summary: | 【目的】肺癌外来化学療法の経口摂取に与える影響とその対策を明らかにすることを目的とした。【対象と方法】当院で外来化学療法を受けている肺癌患者37例を対象とし、自記式アンケート調査を施行した。【結果】31名(男性24名、女性7名)。有害事象としては食欲不振が61%と最多で、食事に影響を与えるものとしては、便秘、倦怠感、悪心、食欲不振、味覚変化、口内炎、下痢の順であった。鈍感になった味覚は甘味、塩味が各々7人、旨味が5人、酸味が3人、苦味、辛味が各々2人。敏感になった味覚は苦味、辛味が各々5人、酸味、塩味が各々3人、旨味、甘味が各々2人。食べやすい食品は麺類12人、野菜類4人、果実類4人。食べにくい食品は肉類8人、ごはん4人、脂質に富んだ料理3人であった。【結論】化学療法中は便秘に対処し、主食に麺類、主菜・副菜には豆腐や野菜を用いた淡白な料理と個々人に合わせたきめ細かい味付けが必要である。 |
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ISSN: | 2189-0161 2189-017X |
DOI: | 10.11244/jspen.30.820 |